pyenv

pyenv#

pyenv で異なる Python のバージョンを自由に使用できるようにする。

環境#

Ubuntu 20.04 上でインストールした。

Caution

一部の操作は Ubuntu のバージョンによって変更が必要なため注意すること。

インストール手順#

  1. 必要なコマンドの準備

    pyenv のインストールや pyenv を使用した Python のインストールに必要なコマンドを準備する。

    $ sudo apt install git wget curl

  2. Python のインストールに必要なパッケージをインストールするための設定

    /etc/apt/sources.list ファイルに以下を追記する。

    deb-src http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal-updates main

  3. Python のインストールに必要なパッケージの準備

    $ sudo apt update
$ sudo apt build-dep python3.8

    Caution

    マイナーバージョンまで含めなければ、必要なパッケージ全てはインストールされない。

  4. ソースコードのクローン

    $ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv

  5. 環境変数の追加

    以下を .bashrc ファイルへ追記する。

    PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"
PATH="${PYENV_ROOT}/bin:${PATH}"
if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then
  eval "$(pyenv init -)"
fi

    編集後はコンソールを開きなおすなどして .bashrc を再読み込みする。

使用例#

Python 3.9.0 をインストールしてみる。

$ pyenv install 3.9.0

Python をソースビルドでインストールする。ここでしばらく時間がかかる上に、ソースビルドで必要なライブラリがなければ正しくインストールできない。

インストールしたユーザ全体での python コマンドのバージョンを次のように設定する。

$ pyenv global 3.9.0

成功すると、python3 だけでなく python コマンドのバージョンが変わる。

$ python --version
Python 3.9.0
$ python3 --version
Python 3.9.0
$ pip --version
pip 20.2.3 from /home/kenta/.pyenv/versions/3.9.0/lib/python3.9/site-packages/pip (python 3.9)

参考#